今回は他の舞踊団体と共に参加となったガラ公演ではありましたが、
Noismにとって久しぶりに東京での公演となりました。
NHK放送センター内のリハーサル室。
他の団体が東京を本拠地とし活動している中、Noism1は新潟からの遠征の為、
このリハーサル室を優先的に利用させていただくことが出来ました。
『solo for 2』でバッハを演奏してくださったヴァイオリニストの渡辺玲子さんとのリハーサルでは、
回を重ねるごとに渡辺玲子さんの奏でるヴァイオリンの音と、その奏でられた音と共に踊る舞踊家が
更に近づいていく様に感じました。渡辺玲子さんの演奏は本当に素晴らしく、
踊っている舞踊家達も聴き入っていました。
ゲネプロの直前、Noism1を含む全5団体、吉田都さんとJ・ケイリーさん、全員によるカーテンコールのリハーサル。
オーケストラの奏でる「眠れる森の美女」より"花のワルツ"に合わせて次々と出演者が舞台上へ。
総勢170名の出演者が舞台に上がると今回の「NHKバレエの饗宴2012」の壮大さを改めて感じました。
リハーサル、ゲネプロを経ていよいよ本番。
本番直前の楽屋では170名の舞踊家で溢れる中、渡辺玲子さんのヴァイオリンの音が響きわたっていました。
いよいよNoism1『solo for 2』の出番。
それまでのクラシックバレエの華やかな空気感から一転、会場がNoism特有のピリッとした空気に包まれました。
最小限の舞台美術の中、渡辺玲子さんの奏でるヴァイオリンのどこか張りつめた音と共に、
Noism1メンバーのそれぞれの身体が空間を満たしていました。
初めてNoismをご覧になられたお客様も多く、遠征というアウェーの環境の中、
終演後は大きな拍手が舞台上のNoism1メンバーと渡辺玲子さんに贈られました。
出番を終えたNoism1メンバーは楽屋ロビーのモニターで上演中の他のバレエ団を鑑賞。
全団体が終演となり、盛大なカーテンコール。
堂々としたNoism1メンバー全員の姿に、客席から大きな拍手が再び贈られていました。
終演後、関係者のみが出席したレセプション・パーティー。
Noism1メンバーは無事に全てを終え、リラックスした表情で参加していました。
素晴らしい演奏をしてくださった渡辺玲子さん、ご来場いただきました近藤誠一文化庁長官と記念撮影。
渡辺玲子さんは4月末の『ZONE』ワシントン公演でもまた演奏してくださいます。
多くの方々に新潟の公共劇場専属舞踊団の存在を知っていただく事が出来、
Noismにとって本当に良き機会となりました。
今回、収録された「NHKバレエの饗宴」は6月17日(日)15時からE テレにて放映予定です。
公演を見逃してしまった方々をはじめ、客席でご覧になられた方も是非ご覧ください!