TITLE: 【レポート】Noismワンデイスクール

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先月、小・中学校の先生方を対象に開催した「からだワークショップ」に続き、新潟市の平成26年度「踊り文化推進事業」の一環として「Noismワンデイスクール」を行いました。

参加者は、新潟市内の高校ダンス部で活躍する選抜メンバー。
全国大会にも出場している強豪9校から選ばれたダンス部員30名がりゅーとぴあに集いました。
講師は井関佐和子(Noism副芸術監督)と、Noism1メンバー全員で。
参加者の高校生たちは、Noismの公演にも毎回のように足を運んでくれているので、普段舞台で観ているNoismのメンバーに直接教えてもらえるなんて!と、このワンデイスクールを楽しみにしてくださっていたようです。

今回は井関が中心となり、12月から1月に上演した新作『ASU~不可視への献身』の中から、第2部『ASU』の振付を体験してもらいました。

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つい先日実際に劇場で観た作品の一部分を、実際に踊っていたメンバーから教えてもらうという貴重な機会。
新潟だからこそ実現可能なこのワンデイスクールに、参加した高校生たちは、少しでもここから何かを吸収しようと熱心に取り組んでくれました。
複雑な動きも多い中、必死に振付を覚え、何度も繰り返し練習している姿が印象的でした。
特に『ASU』は、カウントでは整理できないようなエネルギー、直観力も求められる動きがたくさんあります。
腰を落として獲物を狙うような場面も。
そんな野性的な動きの中でも、実際に踊るためには客観的に自分を見つめる冷静な視点が欠かせません。
井関は、「ただ振りをやるのではなく、動きが何から始まっているかがとても重要!」、「常に自分の動きとの逆方向を意識して!」、「体重の移動はとても大切。自分の重心をどこに置くのか常に意識して!」等、踊っているときにどのようなところに気をつけると良いのか、舞踊家としての目線からもアドバイス。

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たっぷり90分、高校生たちは全身で応え、踊り切りました。
終了後には、いくつも質問が。
「毎日どのくらい練習するのか?」「普段はどれくらいの時間ストレッチをするのか?」「怪我をしないために気をつけていることは?」「からだの小さい自分が舞台上で大きな表現をするためには?」等、時間をオーバーして次々と質問が投げかけられました。

次代の踊り文化を担う若者の技術向上を図り、新潟独自の踊り文化を継承・普及しようという目的で行われた今回のワークショップ。
参加してくれた高校生の皆さんには、是非ここで学んだことを持ち帰り、自分たちのダンス部の活動はもちろん、これからの時代の文化の担い手としてエネルギーを以て活躍していってくれたら、我々も嬉しく思います。

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