先週末に新潟での『Nameless Voice~水の庭、砂の家』最終公演の幕が上がり、ここに至るまでの全てが詰まったラスト3回。
そしてまた1つの刹那なる公演が終了しました。
満員となった客席内。
「もう、中毒です。」とは、終演後のアフタートークでお客様より頂いた言葉。
言語に置き換えて理解・判断する事が容易ではない本作品は、観る方の奥深い部分に届き言葉には表しきれない感情を
掻き立てるからこそ、何度も観てしまう、観たくなってしまうのではないかと思います。
頭の中では処理しきれないものが生まれ、その生まれたものの中で想像していただく。
大部分が観る側にゆだねられています。お客様それぞれがその時抱えているもの、環境、体調によって、
この作品のどの部分が響き残るかはご覧頂いた回数だけ違います。
それが生の刹那なる舞台芸術の本質の1つでもあるのでは、と終演後のお客様の様子、アフタートークに
参加されている方々の反応から伺えます。
残すところあと2回となった『Nameless Voice』。
名づけることの出来ない感情を抱きに、劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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