TITLE: Noismワークショップ in いわき

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2011年3月の震災からすでに2年が経とうとしています。今この時代に生きる舞踊家として、Noism として、
震災とどう向き合い、何ができるのか。Noismでは、東北地方の復興を願い、2011年5月に「火の鳥募金」を立ちあげました。
2012年3月には、その「火の鳥募金」を原資として、仙台でのNoism1 & Noism2 震災復興特別公演とワークショップが
実現しました。今回は、2008年にNoismが公演を行ったいわき芸術文化交流館アリオスの協力を得て、Noismバレエと
レパートリーのワークショップを開催。東北で舞踊活動を続けている皆様にご参加いただきました。

今回のワークショップで講師を務めた真下恵と青木枝美にレポートを書いてもらいました。

Noismバレエ:講師 青木枝美
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私は3.11直後 福島でお世話になっていた恩師に「避難してほしい。」とメールをした所「自分には微力ながら地域の人達の為にやることがあるので。」というメールが返ってきました。私はその時に「自分には何が出来るのか?こんな時に踊っていて良いのだろうか?」という思いが頭を過ぎりました。

あれから2年が経ち、元の生活に戻り被災地も一歩一歩復興に向かう中で、今回改めてあの日の出来事を振り返り考え直す
良い機会になりました。

初めは固い表情だった方も次第に笑顔になり皆さん踊りから楽しみを見つけ生き生きと喜びに満ち溢れている様でした。
講師として出向いたものの私の方が勇気を頂いて帰って参りました。
私達に出来る事は限られていますが、これからも私達の活動を通して少しでも勇気や感動を届けられたらと思いました。
参加者の皆様、いわきアリオス スタッフの皆様、そして火の鳥募金にご協力下さった皆様、どうもありがとうございました。

青木枝美

Noismレパートリー:講師 真下恵
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3月3日、青木枝美と福島県いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスにてワークショップを開催させていただきました。
今回のワークショップがいつものワークショップと違うところは、「火の鳥募金」というみなさまからの震災復興の願いを込めた募金で行かせてもらっているということ。新潟から車で4時間弱、普段よりもまた違った責任と緊張感と共に入ったいわき市は
震災前に来たときよりも少し寂しい印象がしました。

受講者は当初の予定より若干人数が減って13人。
まずは青木のノイズムバレエのクラスを1時間15分、そして私が担当するノイズムレパートリークラスを1時間15分。
レパートリークラスは「solo for 2」より井関佐和子と小尻健太のドゥエットの一部分を抜粋し、まずはカウントでゆっくり丁寧に
指導。ある程度振りが入ったら実際に音楽をかけ少人数のグループに分けて踊ってもらいました。
下は12歳、上は40代の受講者の方々が金森穣の複雑な振付けに根気よく何度も何度も挑みました。
いち早く振付けを習得して自分なりにダイナミックに踊る人、ぎこちないながらも必死についてくる人。ひとつの振付けの中でも
それぞれの個性が光っていて指導する側も熱が入ってしまいました。
実は1時間15分のところ私の勘違いで1時間30分やってしまい、大反省です・・・。

クラスの後は見学していらした父兄の方、バレエ教室の先生も加わって和気あいあいと大撮影会状態に。
最初のぴりっとした緊張感とは一転、ダンスを愛する素敵な笑顔たちに囲まれました。
みなさん素敵なダンサーに育ってくれたら、そしてそのお手伝いを少しでもできていたらよいなと思います。

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「わたしたちになにができるのか?」
震災から2年、ずっと思い続けていること。
きっと思い続けることでそのときそのときの答えを見つけることができるのだと思います。

受講者のみなさまありがとうございました。
またいつかお会いできるのを楽しみにしています!

真下恵
                                                                     photos: Ryu Endo


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