本日、Noism1『ZAZA~祈りと欲望の間に』の幕が無事に上がりました。
第1部の『A・N・D・A・N・T・E』では、純白で透明感のある空間・衣裳に身を包んだメンバー10人が、
「歩く速さ」で演奏されるバッハ<ヴァイオリン協奏曲 第1番 第2楽章 Andante>を引き伸ばした音楽とともに、
観客の皆さんを光の中に引き込んでいきました。
第2部『囚われの女王』では、美しい青のドレス、真っ赤な壁、緑の床、鮮やかな空間で男性の美しく厳かな歌声が響く中、
井関佐和子の色彩豊かなエネルギーが広い劇場を包み込みました。照明が消えた瞬間、客席から「ブラボー」の声。
大歓声が巻き起こりました。
第3部『ZAZA』は幕開け時の意外性に客席はざわつき、これから何が繰り広げられてゆくのか、期待が膨らんでいるようでした。
Noism1メンバーそれぞれが見せる様々な表情は、お客様の心を掴んでいたようです。
舞台芸術で舞踊の公演でありながら、観終わった後は違う世界へ旅行へ行っていたような、そんな感覚になるような気がしました。
終演後のアフタートークには、本作品の衣裳、見世物小屋シリーズ第3弾『Nameless Voice』や『black ice』でも衣裳を
手がけた堂本教子さんをゲストに迎え、衣裳デザイナーから見た金森作品、メンバー、そして新潟についてのお話がありました。
身に纏う衣裳をデザイン・製作するので、舞踊家の身体についても敏感でNoismの舞踊家と他の国内のバレエ団の舞踊家と
筋肉のつき方が違うなど、大変興味深い対談となりました。
新潟では残すは2公演、その翌週末にはKAAT神奈川芸術劇場、7月下旬にはSPAC静岡芸術劇場をまわります。
今回のプログラムはクリエーターへのQ&A、メンバーへのQ&A、写真も多く、見応え・読み応えタップリです。
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