TITLE: 「創造発信型文化施設の政策課題と事業運営」金森穣登壇

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文化庁と全国公立文化施設協会の主催で毎年開催される「全国劇場・音楽堂等アートマネジメント研修会2014」が、2月5日~7日の3日間、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われ、文化政策コースの中の下記プログラムにて、金森穣がパネリストを務めました。

「創造・発信型文化施設の政策課題と事業運営」
講師:岩崎巖(オーケストラ・アンサンブル金沢 ゼネラルマネージャー)
   中島諒人(特定非営利活動法人鳥の劇場 芸術監督)
   金森穣(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 舞踊部門芸術監督/Noism芸術監督)
司会:鈴木滉二郎(明治大学 特任講師)

鈴木さんのコーディネート&司会のもと、オーケストラ・アンサンブル金沢の岩崎さん、鳥の劇場の中島さん、そして金森穣の3名が、それぞれの団体の設立経緯から成り立ち、活動内容や現在抱えている課題等について話しました。

「創造には、時間と場所が必要。そしてそれには時に破壊が伴う。失敗が許されること、挑戦できること、そのための場所が劇場」
「我々は自分たちにしかできないこと、ここでしかできないことを信じてやるしかない。そして、その価値を示し続けていくしかない。その評価は100年後くらいになってわかるもの。」
「自分の頭と身体で考えて体験して、この時代を誇り高く生きていくこと。その誇りを共有するための場所としての劇場」
「トップの判断と、人との出会い」

等々、各人の実体験から語られる話には、自ら闘い切り拓いて進んでいるからこその重みがありました。
対して、それを聴くのは全国から集まった劇場・音楽堂等の管理・運営・事業に携わる職員の方々約150名。
とはいえ、その中でも「創造・発信型」の劇場・音楽堂に所属している方は極めて少ないからこそ、芸術監督制のもと芸術集団を抱え作品創造を行う創造・発信型の劇場が、現実は圧倒的多数である"創造・発信型ではない"鑑賞型の施設に対して何ができるのか等も話題になりました。
時間が限られており、議論はほんの入口に差し掛かったところでの終了となりましたが、全国の公立文化施設で働く方々にとって何か得るもののある時間となったことを願います。

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