劇的舞踊『カルメン』にゲスト出演する俳優・奥野晃士さん(SPAC - 静岡県舞台芸術センター)のナビゲートによる
「リーディング・カフェ」を、Books & Music Blue Caféにて開催いたしました。
奥野さん、参加者の方々はもちろん、取材に来ていた記者さんやお店の方も含めて、みんなで自己紹介をすることから
始まりました。
終始、和気あいあいとした雰囲気の中、原作者であるP.メリメという人物について、また、その時代のフランス戯曲について、
そして、今回取り上げた『サン・サクルマンの四輪馬車(カロッス)』がなぜ、"幻の戯曲"と呼ばれているのか、など作品を
読んでいくためのウォームアップともいえる解説がありました。
いざ、声を出して戯曲を読み進めてみると、最初は恥ずかしいという気持ちに負けていた方も、どんどんとその役になるという
楽しさが勝っていったように感じました。参加者の方がおっしゃった「言葉の力に引っ張られた」という言葉がとても印象的でした。
参加者の方々も、現役の役者さん、役者を志したことがある方、観て楽しむ専門の方、とそれぞれ異なりましたが、
そういったことも関係なく、「戯曲を声に出す」ことで生まれるコミュニケーションや、作品・作者、それが書かれた時代背景なども
含めて学ぶ、というより体験することが出来たように感じました。
2時間半と、わりと長時間でしたが、Blue Caféの居心地の良さもあって、あっという間に時間は過ぎてしましました。
参加者の皆さんは、貴重な体験ができたと、大変充実した時間を過ごされたようでした。
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