11月19日、新潟大学で、建築家の田根剛さんとNoism芸術監督・金森穣による特別講義が行われました。
「建築が表現するもの・建築で表現するもの」と題した工学部建設学科建築学コースの学生を対象とした講義でしたが、一般聴講も可能とのことで、Noismの公演にもよくご来場くださっている新潟市民の方々や、新潟大学のOB、市内で設計の仕事をされている方等、幅広い方々がご参加くださいました。
まず初めに田根さんの世界各地での様々な仕事についてのお話や、「場所、空間、時間、記憶」という4つの軸をいかに建築に置き換えていくかという考えを伺った後、金森も登壇。
建築学コースの学生からの質問にお答えしました。
「建築家に求めるものや、舞台の仕事を依頼する動機」についての問いに、金森は、田根さんが建築家だから、あるいは自分の頭の中にあるものを具現化してほしいから依頼しているのではなく、田根剛という人間の考え方に魅かれ、「このボールを投げれば、彼ならどんな風に返してくるだろう」という挑戦をすることで互いに刺激を受け合って創作していること等をお話しました。
田根さんが空間を担当したNoismの作品『SHIKAKU』や『PLAY 2 PLAY』を観た学生からは、「見えないもの、見えない部分があるということを意識させられた。せっかく創ったのに、見えなくても良いのか?」という質問も。
見えないからこそ、その先に喚起させられる想像力があること、そしてその体験が感性を磨くこと...等、話しは色々な角度から深まり、有意義な時間になりました。
なお、田根さんの仕事紹介の中でもお話しのあった「CITIZEN "LIGHT is TIME" ミラノサローネ2014」は、その凱旋展が東京青山のスパイラルガーデンで11月24日まで開催中です。
普段の講演では映像等でその様子も紹介されるそうですが、自らの身体で体験してこそ感じられるものがある!ということで、今回の講座ではあえて映像は伏せられました。
今週末までの開催ですので、是非足をお運びください。
詳しくはこちら→http://citizen.jp/lit/
Noismの公演も、劇場で体験してこそのものです!
新作『ASU~不可視への献身』もついに初演まであと1カ月。劇場でお待ちしております!!!
詳しい公演情報はこちら→http://www.noism.jp/news/2014/12/noism1-17.html
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