今年3月末に閉館するこどもの城 青山劇場の最終公演、「青山バレエフェスティバル - Last Show -」の幕があがりました。
1986年から2000年まで15回開催された「青山バレエフェスティバル」は、青山劇場を代表する舞踊公演のひとつとして、次代を担う若い舞踊家・振付家の活動の場を広げ、ここから多くの才能が育ってきました。
団体の垣根を越えて、毎年夏には青山劇場に集まり切磋琢磨する、今回のプログラム中面のアーカイブに連なる舞踊家たちの名前が、その歴史を物語っています。
金森穣が初めて日本で振り付けた作品『Out of the earth,,,from heaven』を発表したのも、「第12回 青山バレエフェスティバル」でした。
今回の最終公演では、ゆかりの舞踊家・振付家が集いました。
金森・井関はこの顔ぶれの中では若手。
10年以上ぶりに顔をあわせる同世代の舞踊家や、子どもの頃から憧れの眼差しで見つめてきたという諸先輩方との嬉しい再会もありました。
Noismからは、井関佐和子のソロ『Under the marron tree』を上演。
金森穣が20歳のときに振り付け、ネザーランド・ダンス・シアター2のレパートリーとして認められた作品です。
井関はこれまでに2003年、2005年、2011年、2012年...と何度もこの作品と向き合い、踊ってきました。
良い作品は、そしてその作品を通して舞台にかける志は、踊り継がれていくのだということを強く感じる一夜になりました。
良いものは時間が経っても古くならない、むしろ時を重ねることで深みが増していくのだということが、そこに立つ舞踊家たちの存在から溢れるように伝わってきました。
公演は明日が最終日。
当日券も販売されますので、是非、青山劇場にお運びください！
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