新潟を拠点に様々な分野で活動されている方をお招きし、Noism芸術監督・金森穣との対談を行うシリーズ企画
「柳都会(りゅうとかい)」も7回目の開催となり、今回は新潟大学教授で音楽教育を専門に、地域で伝承されてきた
「音」の文化と教育の関連をテーマに研究されている伊野義博さんをお迎えしました。
爆弾低気圧接近による強風のなか沢山の参加者の方にご来場いただきました。
音楽・舞踊を通して見た「西洋と東洋」におけるコミュニケーションの違い、現在の音楽教育について、
日本語のリズム・音の中に表れる感性や感覚、など音楽と舞踊からみた様々な話題へと話は発展していきました。
楽譜によって伝承され受け継がれて行くもの。相対して人を通してその人から伝わってくる「間」や「空気」によって感受され、
繋がっていくもの。その「間」は音楽に対しする舞踊の関係や、舞踊家の力量などにも関わっていきます。
昨年末のNoism1&Noism2『中国の不思議な役人』をご覧になった伊野さんは、ラストのシーンに日本的要素・感性を
受けられたようで、「舞台の終わりが終わりではなく舞台の外側の世界への続きであるかのようで、それは神楽などに
通ずるものを感じた」とおっしゃっていました。
Noism公演をご覧になっての感想のなかに現れる、伊野さんの極めて豊かな感受性は、金森を唸らせていました。
伊野さんと金森による興味深い話は時間を忘れさせ、参加者の皆さんは真剣に耳を傾けていました。