青山劇場の最終公演、「Aoyama Ballet Festival - Last Show -」千秋楽の幕がおりました。
昨日に引き続き客席はほぼ満員。平日の18:30開演にもかかわらず、この公演を見届けるために多くの方が劇場に集いました。
Noismの公演とはまた違った緊張感と期待感の中、開演。
ACT 1
『組曲PQ』 振付:矢上恵子 音楽:L. ミンクス
Professional Dancer's Association
『ダイアナとアクティオン』よりグラン・パ・ド・ドゥ 振付:A. ワガノワ 音楽:R. ドリゴ
栗原ゆう 中家正博
『Flower song』 振付:堀内充 音楽:G. ビゼー
行友裕子 堀内充
『シェヘラザード』よりグラン・アダージオ 振付:西島数博 音楽:N. リムスキー=コルサコフ
酒井はな 西島数博
『ソネット』 振付:佐多達枝 音楽:デイヴィッド・ラング 衣裳:宮村泉(原デザイン:前田哲彦[1995年初演])
高部尚子 足川欽也 坂本登喜彦
ACT 2
『ライモンダ』第3幕よりグラン・パ・クラシック 振付:M. プティパ 改訂振付:西島数博 音楽:A. グラズノフ
西田佑子 横関雄一郎
小岩井香里 近藤美緒 齊藤未歩 堀沢悠子 高比良洋 西野隼人 土方一生 宮本祐宜
『not Yet』 振付:小尻健太 音楽:フェリックス・ライコ
渡辺レイ 小尻健太
『Mopey』 振付:マルコ・ゲッケ 音楽:C.P.E. バッハ
酒井はな
『MANON』よりパ・ド・ドゥ 振付:キミホ・ハルバート with 佐藤洋介 音楽:小瀬村晶
キミホ・ハルバート 佐藤洋介
『Under the marron tree』 演出振付:金森穣 音楽:G. マーラー 衣裳:山田志麻
井関佐和子
『ロミオとジュリエット』よりバルコニーのパ・ド・ドゥ 振付:篠原聖一 音楽:S. プロコフィエフ
下村由理恵 佐々木大
舞踊家一人一人の生き様を感じる舞台でした。
今回初めて井関佐和子をご覧くださった方も多くいらっしゃったようで、「頭をガツンと殴られたような衝撃」「今夜のことは一生忘れないと思う」というお声もお聞きしました。
舞踊芸術は、どんなに記録の技術が発展しても、決して残らない。この緊張感や皮膚感覚を含めた生の空気は、そこに居合わせないと決してわかちえないものです。
だからこそ、出演者、振付家、観客、スタッフ達の一人一人に、そして場所に刻まれた記憶が何より大切なのだと思います。
そんな記憶の積み重なった劇場がまたひとつ無くなります。
今後、この劇場の幕が再びあがる予定は今のところありません。
どうか何らかの形で生まれ変わり、再びこの劇場に人が集まる日が来ることを願ってやみません。
これまで青山劇場に携わってこられたすべての方に感謝し、我々Noismも新潟で劇場文化発展の一翼を担えるよう努めてまいります。